骨粗鬆症という病気は、骨がもろくなってしまう状態を指します。
でもご安心ください。
今日は、骨粗鬆症の治療方法について分かりやすく説明します。
骨粗鬆症とは?
骨粗鬆症は、骨が脆くなる病気です。
年齢を重ねると骨が弱くなり、骨折のリスクが高まります。
特に閉経後の女性や50歳以上の女性、長期間コルチコステロイドを服用している人に多く見られます。
治療としては大きく2つのアプローチ
骨粗鬆症の治療には、大きく2つのアプローチがあります。
まずは、健康的な生活習慣に整えることが大切です。
これによって、骨を強化し、骨折のリスクを減らすことができます。
次に、薬物治療も考えられます。
ライフスタイルの変化が大切
骨粗鬆症の予防や治療には、日常の生活習慣を見直すことが重要です。
以下のポイントに気をつけると、骨の健康を保つ手助けになります。
1.身体活動を増やす
毎日少しだけでも運動をすることが大切です。
散歩や軽いエクササイズを続けることで、骨を強く保つことができます。
2.タバコをやめる
タバコは骨の健康に影響を及ぼすことがあるため、できるだけやめることを考えましょう。
3.健康的な体重を維持する
健康な体重を保つことも大切です。
バランスの取れた食事と適度な運動を心がけましょう。
4.飲酒を減らす
過度のアルコール摂取は骨に悪影響を及ぼすことがあります。
節度を保ちましょう。
5.必要ならサプリメントを摂取する
カルシウムやビタミンDの不足を補うために、サプリメントを検討することもあります。
薬物治療について
薬物治療は、骨を強化し骨折のリスクを減少させるための方法です。
医師の指導のもと、薬を服用することで骨の健康をサポートします。
1.ビスフォスフォネート
骨粗鬆症の治療薬として多く使われるビスフォスフォネート製剤ですが、服用の際には留意しなければならない点があります。 ビスフォスフォネート製剤は、水以外の飲み物や食べ物が胃の中にあると、十分体に吸収されません。
そのため、起床後すぐの空腹時にコップ1杯の水で服用し、その後の食事までは30~60分間空ける必要があります。
また、口の中や食道に付着するとその部分を刺激し、炎症やただれを起こしてしまう危険性があるため、その30~60分間は横にならないようにします。
とはいえ、ビスフォスフォネート製剤を服用する人のなかには、体を起こしたままでいることが難しい人や、仕事や生活リズムなどの関係で、毎日の服用が難しい人もいるかもしれません。
近年、そうした問題を解決してくれるさまざまな剤形(薬の形態)、服用間隔のビスホスネート製剤が使用されるようになりました。 まず、剤形では錠剤タイプに加えて、ゼリータイプ、点滴タイプ、静脈注射タイプなどがあります。
服用間隔も1日1回から1週間に1回、4週間(1か月)1回、1年に1回のものが登場しています。 骨粗鬆症を治療することになった場合、どの剤形・服用間隔を選ぶかは、体や生活の状況に合わせて医師と相談するようにしてください。
ビスホスホネートの副作用としては、消化器系が最も高いが、以下の症状があらわれる可能性もあります。
・発疹または光感受性(日光にさらされた場合の発疹)
・口が痛い
・インフルエンザ様症状(静脈内治療でより一般的)
・骨痛(静脈内治療でより一般的)
・筋肉痛
・頭痛
2.閉経後の骨粗鬆症
経口ビスホスホネートは、閉経後骨粗鬆症のほとんどの患者にとって第一選択の選択肢と考えられています。
場合によっては、若い女性にホルモン補充療法(HRT)を処方されることがあります。
3.グルココルチコイド(ステロイド)誘発性骨粗鬆症
グルココルチコイド治療は、骨の喪失と骨折のリスクの増加と強く関連しています。
長期使用は、患者が重度の骨損失に苦しみ、骨保護治療を必要とする可能性があります。
骨保護治療を受ける可能性が最も高いのは、脆弱性骨折を経験したり、グルココルチコイドを長期間服用している70歳以上の男性と女性です。
4.男性の骨粗鬆症
ビスホスホネートは、男性の骨粗鬆症の第一選択治療として推奨されます。
他のグループと同様に、男性がビスホスホネートに耐性がある場合、ゾレドロン酸またはデノスマブが代替品として処方される場合があります
治療の長期管理が重要
骨粗鬆症の治療は一過性のものではありません。
長期的なライフスタイルの変化と薬物治療の組み合わせが、骨の健康を守るために必要です。
骨粗鬆症の治療法は、単純に薬を飲むだけでなく、健康的な生活習慣を取り入れることも大切です。
医師の指導のもと、あなたの体に合った方法を見つけて、骨の健康をしっかりと守りましょう!
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